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★今回のFOMCについて(2017年06月18日付)

6月16日楽天証券主催の広瀬隆雄さんのオンラインセミナー
に参加しましたので、6月14日のFOMCの内容等について
簡単にまとめてみます。

1.FOMC
今回のFOMCではFFレートが0.25%利上げされ、1.25%となりまし
た。以前発表された年3回の利上げペースに沿った動きです。
SEP(経済指標サマリー、ドットプロットとも言う。)も発表され、
レート予想は前回からほぼ動きませんでした。
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これは米国景気の足元が弱いことを考えると少しタカ派だったと言
われています。イエレン議長の記者会見では、PCEインフレ予想
に記者の質問が集中しました。
fomc
2017年末のドットプロットの予想が下がったことに対して、
レート予想が変わらなかったことを突いたようですが、イエレン
議長はPCEインフレ予想について一時的な要因と答えたそうで
すが広瀬さんはちょっと疑問と言っていました。
また、FRBのバランスシートの縮小プランも発表されました。
米国債とMBS合計月100億ドルでスタートし、1年後には月500
億ドルというものですが、結構アグレッシブなものだということ
です。
今後のドル高予想についてはやや弱気とのこと。イールドカーブが
フラットニングしてきており、米国経済の先行きは危ういかもしれない。
利上げに長期金利が反応せず、FRBのポリシーエラーではない
かとの声も出てきている。

2.フランス国民議会選挙

マクロンは無所属で新しい政党(前進)を作った。ルペンの国民
議会は2議席しかなくどちらが勝っても議会の基盤がない状況だった。
今回の第1回投票で、前進は400議席を確保し、ドゴール以来の
圧勝である。フランスの政治は色々言われたがしっかりしている。
マクロンは、中道、プロビジネスの政治家で、ロスチャイルドの
マネージングディレクターをしていた。選挙で勝ったのはフランス
の景気がよくなって来ていることが大きい。フランス、ドイツの
経済は最近強い。

3.イギリス議会選挙

4月にメイ首相が解散総選挙を宣言し行われたが、メイ首相の 思惑ははずれ保守党は過半数を取れなかった。 ロンドンのタワマンの火災は貧富の差の象徴を言われている。 ロンドンでは高層の公営受託は貧しい人がすんでいる。 メイ首相は現場に行ったが、すぐ帰ったため支持率がまた下がった。

イギリスはEUでは経済が強いくにであり、EU離脱もそこから出て きたものだが、今経済がおかしくなって来ており、政治もひどい状況 である。フランスと対照的に状況になっている。

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